ー1日目ー

ーFAV gaming vs KIX Teamー

〜試合内容〜

・Set1
Game1はFAVの呪文削り作戦を振り切る形で攻め通したKIXの勝利。Game2はロイジャイクエイクで攻め重視の戦いに切り替えたFAVの勝利。そしてGame3はKIXが守りで優位かに見えましたが、呪文で削って守り続けたFAVが接戦を制し、FAVの勝利。

・Set2
2vs2に引き続きKitassyan選手が好調。序盤でリードされても最後に逆転する試合の組み立てで2連勝を果たします。しかしKIXのLight選手も、接戦を勝ち切る冷静な戦いで連勝。勝負は大将戦へ。FAVの大将を任されたHajime選手はラヴァハウンドとディガーによる的確な攻めで常にリードを取り、Light選手を撃破。FAVがこのKOHを勝利。

・Set3
後がないKIXはBenZer Ridel選手を投入。JACK選手のロイジャイに対して一見不利に見えるクロウボウデッキでしたが、守り切るプレイングで勝利。Game2でも硬い守りを見せて勝利。KIXがここで1Setを獲得。

・Set4
FAVの4番手X-Bow Master選手に対するはLight選手。X-Bow Master選手がじわじわ迫って来るところをより強い攻めと硬い守りでリードを保ち続けるLight選手。あと一歩X-Bow Master選手の攻めが届かない場面も続き、Light選手が2連勝。勝負はSet5へ。

・Set5
追いつかれてしまったFAVは一転ピンチ。ここでFAVからはKOHでも大将を務めたHajime選手が登場。対するKIXは最近好調のiSlaw選手。Hajime選手は持ち前の守りの上手さを発揮し、僅かなリードを守り切って勝つ戦略で勝利。そしてGame2はiSlaw選手の守りの歪みをしっかりと咎めて攻め切る勝利。Hajime選手がまた大事な場面で勝利を挙げ、FAVの勝利を決めました。

〜所感〜

FAV gamingの勝利。世界大会出場にリーチをかけました。

この日前半はKitassyan選手の活躍。前回の登場に引き続きの2タテ。1vs1での出番は少ないながら、2vs2だけでなく1vs1も磨き続けてきたのでしょう。デッキの幅もかなり増え、大きな成長を遂げたことが伝わります。

そして後半はHajime選手の活躍が目立ちました。レギュラーシーズンでは波があり、新人タイトルには絡めなかったHajime選手。Mugi選手のタイトル独占には同じ日本のルーキーとして悔しい思いがあったはず。しかしプレイオフという大舞台、大将という大役での勝利。その力をこの日は存分に見せつけてくれました。

KIXは接戦の末に敗れ、本日の次の試合へ。惜しいところで敗れた悔しさがあると思われますが、切り替えられるか。

〜ピックアップ〜

・Set5 Game1
○ Hajime vs iSlaw ●

Hajime選手のボウラーバルーンフリーズに対し、iSlaw選手は見習い親衛隊デッキ。序盤はHajime選手が攻めを少し通すも、その後はiSlaw選手の硬い守りに阻まれます。

そこでHajime選手は500程度のリードを守り切る戦略へ。iSlaw選手のホバリング砲が活躍するも、Hajime選手もボウラーによって攻撃を防ぎ続け、気づけば最終局面へ。iSlaw選手のラストスパートの猛攻を守り通し、Hajime選手がこのリードを守り切って勝利。

Hajime選手の気迫溢れる鉄壁の戦いでした。

〜リザルト〜

・Set1
FAV…Kitassyan & JACK ○
KIX…Light & YUYA ●
・Set2
FAV…Kitassyan / JACK / Hajime ○
KIX…BenZer Ridel / YUYA / Light ●
・Set3
FAV…JACK ●
KIX…BenZer Ridel ○
・Set4
FAV…X-Bow Master ●
KIX…Light ●
・Set5
FAV…Hajime ○
KIX…iSlaw ●

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ーW.EDGM vs Talonー

〜試合内容〜

・Set1
Game1はW.EDGMのペッカメガナイトスケラに対し、緩めない攻撃とゴブリンなどでの守りでTalonが勝利。Game2はW.EDGMが削りで優位に立って勝利するも、Game3はどんなに守られても攻め続ける意地の攻撃でTalonが勝利。Set1はTalonの勝利。

・Set2
プレイオフ手前から絶好調のGeralt選手。この日もそれを継続。Peas選手のスケラを受け切り、Higher選手相手にロイジャイを通し切る。そしてSoloman選手相手には序盤取られたリードを一気にひっくり返しての勝利。またも3タテを達成し、Talonが2Set連取。

・Set3
3タテのGeralt選手が勢いそのままに登場。対するWange選手も上り調子。Game1は序盤からWange選手が優位に。しかし終盤、守りを固めてじわじわ追い上げたGeralt選手がその後ギリギリの逆転勝ち。勢いを保ったGeralt選手はGame2でWange選手の猛攻を防いでリードを守って勝利。Geralt選手の5連勝でTalonが勝利を決めました。

〜所感〜

Talonの勝利。Talonらしい前半で逃げ切るストレート勝ちでした。

驚きはGeralt選手の大活躍。シーズン終盤で調子を上げてはいましたが、ここまでの活躍を果たすとは。終盤にかけて非常に勝負強く、逆転への道筋を立てるのが非常に上手い。次に対戦するFAVにとっても脅威でしょう。

W.EDGMは痛恨のストレート負け。ここは1度リセットして次の試合に臨みたい。

〜ピックアップ〜

・Set3 Game1
● Wange vs Geralt ○

Wange選手はロイジャイ。Geralt選手はロイホグ。Wange選手は両サイドへと振る攻めでGeralt選手のババ小屋での守りを崩し続け、リード。

しかし終盤Geralt選手は守りを固め、ロイヤルホグや呪文で少しずつ追い上げていきます。すると気付けばかなり接戦に。最後はお互い呪文の応酬。Wange選手が少しリードかと思われましたがGeralt選手が最後にファイアーボールを間に合わせてHP5の差で勝利。

勝ち続ける力を持っていることを証明してみせたGeralt選手の見事な勝利でした。

〜リザルト〜

・Set1
W.EDGM…Higher & Soloman ●
Talon…Line & One Crown ○
・Set2
W.EDGM…Peas / Higher / Soloman ●
Talon…Geralt / ? / ? ○
・Set3
W.EDGM…Wange ●
Talon…Geralt ○

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ーKIX Team vs W.EDGMー

〜試合内容〜

・Set1
Game1、ラヴァスケラレイジという奇襲作戦に出たW.EDGMはそれがうまくはまって勝利。しかしその後はKIXが広い戦術幅を発揮し、クロスボウ、見習い親衛隊ラムといったデッキでW.EDGMの作戦を封じ込めて勝利。KIXが大事な第1Setを取りました。

・Set2
苦しい状況が続くW.EDGMに対し、BenZer Ridel選手が勢いに乗ります。Radish選手を破り、Higher選手との接戦にも勝利。しかしW.EDGMの大将Soloman選手はさすがの意地を見せ、YUYA選手にはかなり追い詰められながらもギリギリで逆転して勝利。しかし最後はKIXのLight選手がクロスボウでロイジャイを打ち破る巧みなプレイングで勝利し、KIXがリーチ。

・Set3
先ほどBenZer Ridel選手に敗れたHigher選手ですが、この試合で流石の力を見せます。BenZer Ridel選手のスケラを完璧に受けてGame1を勝利。そしてGame2は序盤でリードを取られながらも落ち着いてロイジャイでリードを返し、最後は猛攻で勝利。W.EDGMがようやく勝利を掴みます。

・Set4
Game1でバルーンの攻めを通しきれなかったLight選手でしたが、Game2ではランバーバルーンによる大きなカウンターで一気に勝利。そしてGame3、今度はSoloman選手がバルーン。お互い固く守りながらもじわじわと削れていき、最後の最後でバルーンの爆破ダメージをタワーに与えたSoloman選手が勝利。最終Setに望みを繋ぎました。

・Set5
運命を決める最終Set。Peas選手は積極的に仕掛けることでYUYA選手のペースを崩していくことに成功。YUYA選手の怒涛の粘りを丁寧に受けて守り切って勝つ。この流れを確立することに成功したPeas選手が連勝。W.EDGMが勝利を決めました。

〜所感〜

W.EDGMの勝利。昨季のFAV戦を彷彿とさせる1vs1での逆転勝ちでした。

W.EDGMはこの日5Set連続で敗れるという沼に陥っており、正直もう終わりだろうと思っていました。しかしHigher選手がいつもの実力を見せつけ、Soloman選手が無敗のLight選手を破る。これで流れが大きく変わったかと思います。崖っぷちに立たされたW.EDGMはいつも本当に強いです。

そしてプレイオフ脱落となったのはKIX。チームとしては毎年かなりの強さを誇りながら、あと一歩世界に届きません。アジア金メダリストながら世界へ行けないBenZer Ridel選手も悲運のエースです。Light選手、YUYA選手と、シーズンを通して出場を続けてきた新人2人にとって、この経験が大きな力になることを願います。

〜ピックアップ〜

・Set4 Game3
○ Soloman vs Light ●

Light選手のホグライダーに対し、Soloman選手はメガナイトバルーン。お互いじわじわ削っていきますが決め手に欠ける展開が続きます。

終盤に入り、お互いに削り合い。少しでもダメージを通そうとするSoloman選手と、通すまいとするLight選手の熾烈な攻防。そしてラスト数秒のところでバルーンの爆弾が落ち、爆発。このダメージが勝負を分け、Soloman選手がギリギリの勝利。

負ければ終わりの試合でこの勝負強さを発揮できるところがSoloman選手の凄さ。

〜リザルト〜

・Set1
KIX…Light & YUYA ○
W.EDGM…Higher & Soloman ●
・Set2
KIX…BenZer Ridel / YUYA / Light ○
W.EDGM…Radish / Higher / Soloman ●
・Set3
KIX…BenZer Ridel ●
W.EDGM…Higher ○
・Set4
KIX…Light ●
W.EDGM…Soloman ○
・Set5
KIX…YUYA ●
W.EDGM…Peas ○

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ー2日目ー


ーTalon vs FAV gamingー

〜試合内容〜

・Set1
Game1、Game2はラヴァミラーとなり、Game1はTalonが守りからの攻めで押し切り、Game2はFAVが呪文の使い方で差をつけて勝利。勝負のGame3でTalonはクロスボウを選択。しかしFAVは大量の呪文を採用した高回転デッキでことごとくクロスボウを潰しながら削り切って勝利。見事な作戦でFAVがSet1を取ります。

・Set2
初戦、JACK選手相手に逆転勝ちを決めたGeralt選手が本日も好調。しかしこちらも好調なKitassyan選手がようやくGeralt選手の勢いを止めます。その後はLine選手が安定した強さを見せるも、FAVの大将Hajime選手が硬い守りでLine選手を撃破。最後はBlizzard選手との壮絶な大将戦の末、HP3の差でHajime選手が勝利。FAVが2Set連取。

・Set3
KOHでJACK選手を破ったGeralt選手。ロイホグとクエイクの組み合わせでクロスボウを押し切ります。Game2でもラヴァでGeralt選手が大きくリードします。しかし終盤驚異的な粘りと紙一重の許容で最後の最後にバルーンを通したJACK選手が大逆転。Game3は流れを掴んだJACK選手が得意の高回転ディガーウォールブレイカーで勝利。FAVがストレート勝ちで勝利。世界大会進出を決めました。

〜所感〜

FAVの勝利。ストレート勝ち軍団Talon相手にストレート勝ちを決めました。

この日もKitassyan選手とHajime選手が好調。ダブルエースと言われるFAVですが、それだけではないところを見せました。そしてJACK選手も渾身のプレイが飛び出しての勝利。最終週に向けて勢いがつくことでしょう。

そしてFAVは世界大会出場が決定。スペシャルシーズンの王者ながら苦しんだ今シーズン。しかし見事に上がってきました。2年ぶりの出場となるX-Bow Master選手含めて4名が2度目の世界大会、そしてHajime選手はRed Bull MEO以来の世界。各々の悔しさを晴らす活躍に期待です。

Talonはこのまま次の試合へ。気持ちを切り替えて一勝を手にできるか。

〜ピックアップ〜

・Set3 Game2
● Geralt vs JACK ○

ラヴァハウンドのGeralt選手に対し、ペッカバルーンのJACK選手。Geralt選手のインフェルノドラゴンを止めにくいJACK選手が序盤から一気にリードを取られる展開に。

終盤JACK選手はGeralt選手の攻めを許容して逆サイドに形を作り、なんとか1本折って追いつきます。それでもGeralt選手はキングタワーを削って大きくリード。しかしその後JACK選手はGeralt選手のラヴァハウンドを少ないダメージで防ぎ続け、後方からのバルーンで勝負をかけます。このバルーンがGeralt選手のユニットをことごとくすり抜け、タワーに届いて一気に逆転。JACK選手が勝利。

相手の怒涛の攻撃を防ぎ続ける粘り、紙一重の許容で逆転の攻めへ転じる組み立て。JACK選手の凄まじい立ち回りが見られた一戦でした。

〜リザルト〜

・Set1
Talon…Line & One Crown ●
FAV…Kitassyan & JACK ○
・Set2
Talon…Geralt / Line / Blizzard ●
FAV…JACK / Kitassyan / Hajime ○
・Set3
Talon…Geralt ●
FAV…JACK ○

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ーTalon vs W.EDGMー

〜試合内容〜

・Set1
Talonは枯渇デッキという、1戦目で使わなかったデッキをGame1でぶつけます。W.EDGMの巨スケロイジャイクエイクという強力な攻めもトリトンなどによって防ぎ、盤石の勝利。Game2は仕上げてきたであろうラヴァハウンドで一気に攻めを通し、Talonが2vs2を取りました。

・Set2
Geralt選手がHigher選手とのロイジャイミラーの接戦で勝利。Geralt選手を止めたWange選手もLine選手に敗れますが、W.EDGM大将Soloman選手が今回も意地を見せます。Line選手をボウラーロイジャイという珍しいデッキで破り、Blizzard選手とのじりじりとしたスケラ対決も落ち着いて詰め切って勝利。W.EDGMがイーブンに戻します。

・Set3
Game1、Geralt選手はバルーンで一気に攻めを通して勝利。しかしGame2、Geralt選手のラヴァハウンドの猛攻を冷静に防いだHigher選手が勝利。Game3はHigher選手のロイホグクエイクがGeralt選手のホグクエイクの攻撃を勝り、Higher選手勝利。W.EDGMがリーチをかけます。

・Set4
Game1、序盤にリードを取られながらもじわじわと追い上げて逆転したLine選手が勝利。しかし続くGame2でWange選手は見習い親衛隊ムート攻城といった陸の強いデッキで勝利し、流れを引き寄せます。そして最後のGame3はロイジャイミラー対決。中盤に取ったリードを最後まで守り切ったWange選手が競り勝ち、W.EDGMの勝利。世界大会進出決定です。

〜所感〜

W.EDGMの勝利。2vs2で敗れながらも1vs1で勝ち、勝利を果たしました。

このプレイオフ、W.EDGMは全てSet1を落としていて、KOHでも苦戦していました。しかし大将Soloman選手の強心臓に、ここ1番に強いHigher選手の力、Wange選手の調子の上昇と、各々が踏ん張って力を発揮した結果、この勝利に結びつきました。

そしてW.EDGMは世界大会進出決定。昨年準優勝のリベンジを狙います。いつも土壇場で強さを見せてきたW.EDGMが世界の舞台で爆発できるか。

Talonはこれで敗退が決定。シーズン序盤は2位も見えていた好調さがあっただけに、この結果は悔しいでしょう。勝てば連勝し、負けると連敗するという波があり、メンタルが課題だったかと思われます。韓国のトップ層は外国のチームに行ってしまっているのもあり、純粋な韓国チームにも頑張って欲しい気持ちもありましたが、惜しい結果でした。しかしTalonは、機会があればまた来年もプレイが見たい選手ばかりです。

〜ピックアップ〜

・Set2 Game4
● Line vs Soloman ○

Line選手の見習い親衛隊ロイホグに対し、Soloman選手はボウラーロイジャイデッキ。ボウラーはロイホグ対策となるカードですが、Line選手はSoloman選手のボウラーを使わせた後にロイホグを繰り出し少しずつリードを広げます。

終盤、Line選手はダメ押しでロイホグを連発しますが、Soloman選手はなんとかそれを凌ぎ続けます。そしてボウラー2体という攻めを作り、プレッシャーをかけます。Line選手はそれを止めるもののSoloman選手の逆サイドロイジャイが止まらず。Soloman選手が勝利をもぎ取りました。

この粘り強さがSoloman選手の強さ。試合全体の流れを変える一戦でした。

〜リザルト〜

・Set1
Talon…Line & One Crown ○
W.EDGM…Higher & Soloman ●
・Set2
Talon…Geralt / Line / Blizzard ●
W.EDGM…Higher / Wange / Soloman ○
・Set3
Talon…Geralt ●
W.EDGM…Higher ○
・Set4
Talon…Line ●
W.EDGM…Soloman ○

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