予選残り2日分と決勝トーナメントの試合をいくつかピックアップした感想です。
ついに終わってしまいます…!

※HANExHANE選手の表記を今までずっと間違えていたので今回から改めました。失礼しました。

ー24日ー

● ASSASSIN vs Starry ○
Starry選手がGame1を勝利し、かなりの接戦となっで迎えたGame2が名勝負でした。
Starry選手はラヴァハウンドを繰り出し、それを見てASSASSIN選手は逆サイドにバルーン。ここはASSASSIN選手がラヴァハウンドを上手く受けてリードを取ったように見えました。しかしStarry選手は盾の戦士を攻めに追加。この1枚にASSASSIN選手は手を焼かされ、Starry選手がかなりのエリクサーアドバンテージを取ります。
Starry選手の優位で終盤まで進み勝利が見えたように思いましたが、ASSASSIN選手もキングタワーである程度攻めを受け止め、バルーンで反撃することでサドンデスに持ち込みます。
こうなるとテンポよく攻めを繰り出すバルーンが徐々に圧力をかけていき、バルーンがタワーに到達し大ダメージ。これでASSASSIN選手が勝利かと思いました。が、Starry選手はその間にディガーとポイズンでキングタワーを削っていき、最後はタッチの差で先にディガーを通したStarry選手の勝利。
形勢が二転三転するとても見応えのある一戦でした。


● Luke vs 焼き鳥 ○
1対1で持ち込まれたGame3。
Luke選手はゴブジャイスパーキーを採用しますが、焼き鳥選手がスケルトンとペッカをうまく使った防衛し、ディガーポイズンでプレッシャーをかけていきます。
最後まで焼き鳥選手ペースで進みましたが、最後にLuke選手が怒涛のカウンター。ミニペッカがタワーを何度も攻撃し、あわやタワーが折れるというところまで。
しかし最後まで冷静な焼き鳥選手。Luke選手の追撃を落ち着いて凌ぎ、ポイズンで勝利を決めました。
追い詰められた状況から奇跡の逆転が見えた一瞬でした。これだからクラロワは最後までわからない。

ー25日ー

● kase vs mattu2 ○
Game1はジャイアントでmattu2選手が勝利。Game2はkase選手がウォールブレイカーで勝利。と、得意デッキをぶつけ合っての熱戦。
Game3はジャイアントとプリンスで圧力をかけたmattu2選手がリードを広げていき、勝利を近づけます。
しかしkase選手は隙を突くようなウォールブレイカーを度々決めることでそれに食らいつき、1対1交換でサドンデスに持ち込みます。
終盤戦は予め両サイド攻めで削っていたmattu2選手がリードしたまま進みますが、kase選手も粘り続け、ディガーとウォールブレイカーで反撃。
ウォールブレイカーがタワーへ届くと危ない局面でしたが、mattu2選手はそれをかなり素早い対応で処理し、なんとかリードを守ったままジャイアントとディガーの攻撃で勝利を決めました。
一歩間違えばひっくり返る試合。並のプレイだったらばあそこを守り抜くことはできなかったでしょう。

○ DANI vs スパルタ ●
全試合壮絶な戦いだったBO3。
Game1は大型呪文無しのゴーレムで攻めるDANI選手と、削り手段が無いことを把握して土壇場で粘るスパルタ選手。この試合は的確なユニット追加で攻め手を緩めなかったDANI選手の勝利。
続くGame2はDANI選手が何度も何度も繰り出すバルーンをなんとか防ぎ続け、スケルトンラッシュで削り切ったスパルタ選手の勝利。
そして最後のGame3。DANI選手はラヴァハウンド、スパルタ選手はペッカラムライダーでタワーを削り続け、お互いあと一撃で決まるような状況に。最後は焦らず守ってから削りに向かったDANI選手が勝利を決めました。
どのGameも戦略が少し違えばまた違う展開になったであろう熱戦でした。

ー決勝トーナメントー

○ Starry vs むぎ ●
優勝候補の大本命に、ドラマチックな勝ち上がりを見せたダークホースが挑む構図の初戦。
Game1は序盤からリードしたStarry選手に対し、じわじわと追い上げてくるむぎ選手。Starry選手はなんとか強気の攻めで勝ち切ります。
しかしGame2、リードを続けていたStarry選手が最後の最後にむぎ選手のスケルトンラッシュによって逆転され、試合はGame3へ。
Game3はStarry選手が得意のゴーレムを繰り出しますが、むぎ選手の遅延による鉄壁の防衛に阻まれ、さらにはタワーもポイズン圏内まで削られ絶体絶命。勝負あったと思われたところで、Starry選手は残ったユニットに攻めユニットを大量に投入し、逆襲。最後まで勝ち筋を狙うStarry選手の攻撃の前に、むぎ選手の防衛がついに崩れました。最後の大逆転でStarry選手がむぎ選手を撃破しました。
どの対戦も最後に何かが巻き起こりすぎて驚きが止まりませんでした。決勝トーナメント、凄まじいオープニングとなりましたね。

○ HANExHANE vs 焼き鳥 ●
プロ経験者同士の対決。
Game1はHANExHANE選手が巨スケスケラで存分に持ち味を発揮。対処法がわからない強さを見せてHANExHANE選手がまず勝利。
しかしGame2は焼き鳥選手が遅延スケラを使うことで、HANExHANE選手が止めにくい攻撃を仕掛けることで1Game取り返します。
そしてGame3。焼き鳥選手の遅延とボムタワーの守りがHANExHANE選手のゴブジャイスパーキーを防ぎ続け、更に削りで優位に。しかしHANExHANE選手もスパーキーが場に残ったチャンスを逃さず、スパーキーを2体場に出し、その一撃が焼き鳥選手のタワーに直撃。最後はHANExHANE選手のリードを焼き鳥選手がスケルトンラッシュポイズンで返せるかという、ギリギリの削り合い。
焼き鳥選手痛恨のスケラミスもあり、タイブレークの結果、わずか16の差で勝ったのはHANExHANE選手でした。
焼き鳥選手のHANExHANE選手への対策は流石の組み立て方でしたが、HANExHANE選手の勝負強さは底知れないものがありました。

○ ぐりこ vs HANExHANE ●
準決勝。勝った方が決勝でRAD選手と対戦します。
Game1はぐりこ選手が硬い守りとマジックアーチャーを駆使した削りで隙の無い勝利。さらにGame2も鉄壁を敷いて削りでリードしていきます。
しかしHANExHANE選手はベビードラゴンによる圧力で徐々に形勢逆転。ぐりこ選手の守りを打ち崩してみせます。
この結果にぐりこ選手は悩まされることとなりましたが、Game3は自身の得意な迫撃砲で勝負。ぐりこ選手の守りに苦戦しながらも常に隙を窺うHANExHANE選手。しかし最後はコウモリを使ったカウンターを的確に通したぐりこ選手が熱戦を制しました。
守りを崩そうとするHANExHANE選手と、削りで勝ちを狙うぐりこ選手。一瞬も気を抜けない緊張感溢れる試合でした。

ー決勝戦ー

ぐりこ vs RAD
決勝戦は奇しくも予選で1度戦った2人のぶつかり合いとなりました。
予選はストレートで敗れたRAD選手でしたが、Game1でロイヤルジャイアントアースクエイクというぐりこ選手の得意戦術を完全に対策したデッキで勝負。見事に勝利を決めます。
しかしGame2。今度はぐりこ選手がそのロイヤルジャイアントを完全に対策したラヴァハウンドデッキで勝利。メタとメタがぶつかり合う心理戦が繰り広げられました。

いよいよ最終決戦。
RAD選手は少し組み替えたロイジャイクエイクで最後まで勝負。対するぐりこ選手はウォールブレイカーデッキ。守りの要であるボムタワーをアースクエイクで破壊されてしまうぐりこ選手ですが、コウモリを使ってロイジャイのダメージを0に抑え続けます。その間にディガーで削り続け、更にはRAD選手のゴブリンを読んだ矢の雨でウォールブレイカーが決定打を与えます。
そして最後は両サイドに削りを展開したぐりこ選手がディガーで削り切り、勝利を決めました。
RAD選手の作戦を上回るテクニックで守り抜いたぐりこ選手。見事な勝利でした。


ということで優勝はぐりこ選手となりました!
予選から決勝まで、鉄壁の守りというプレイスタイルを貫いて頂点に立ちましたね。
プレッシャーのかかる大舞台であれだけ正確な守りを貫けるのはかなりの腕と精神力が必要。見ていて唸る防衛がたくさんありました。
本当におめでとうございます。

準優勝に終わったRAD選手も、本当に素晴らしいプレイヤーだなと改めて。実力に加え、最後に相手を称える姿勢。プロプレイヤーとしてあるべき姿だと思います。惜しい結果でしたが、またの活躍を待っています。

ということで本当に楽しい大会でした。ドズルさんの思いつきと実行、そしてけんつめし選手を始めとした盛り上げていったたくさんの方々に感謝したいですね。
出てしまった反省点はこれからに生かされればそれで良いことだと思います。
私も記事を出したことで、少しでも皆さんの盛り上がりに貢献できたなら幸いです。


引き続きこれからもクラロワのシーンが盛り上がり続けて欲しいですし、私はそれを応援し続けます。

皆さま本当にお疲れ様でした。